ダイナミックマッププラットフォーム株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長CEO: 吉村 修一、以下「当社」)は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下「慶應SDM」)の白坂 成功 研究室との共同研究により進めてきた空間情報インフラに関する研究論文が、2026年5月18日に国際学会「IIAI AAI 2026 (20th International Congress on Advanced Applied Informatics)」において採択されたことをお知らせいたします。本論文は、2026年7月10日に同学会内の特別セッション「SBIT 2026(11th International Conference on Social and Business Information Technology)」にて発表予定です。

本研究は、空間情報を基盤に、自律型AIエージェントを活用した複数事業の連携を統合的に最適化するための空間情報インフラの参照アーキテクチャ(設計の枠組み)を提案するものです。
近年、3D都市モデルやデジタルツインなど空間情報技術は進展し、特定の事業領域における活用や設計は進んできた一方で、複数の事業者や業務プロセスが相互に関与する実運用を横断的に支援する設計指針は十分に整理されていませんでした。本研究では空間情報インフラについて、静的な空間データやリアルタイムに変化する情報、ならびに複数事業者の業務連携に必要な情報を一体的かつ構造的に扱い、自律型AIエージェントによる意思決定や業務実行を支援する基盤として、その構成や機能を体系化しています。データ統合、リアルタイム更新、状況評価、ガバナンスや説明責任までを含む多層構造を示すことで、空間情報インフラを単なるデータ管理基盤から、複雑に接続された事業活動全体を支える「空間インテリジェンス基盤」へと拡張する設計指針を提示しました。
本研究は、都市管理、物流、ロボティクスなど、今後フィジカルAIの進展が見込まれる多様な分野での応用が期待されます。
当社はこれまで、AI用途での当社の高精度3次元データ提供を「Data for AI」として位置づけ、推進してまいりました。今回提示したアーキテクチャは、こうした取り組みを背景に、空間データのAI活用の可能性をさらに拡張する方向性を示すものです。
なお本研究は、2025年11月に公表したダイナミックマップの社会実装に関する慶應SDMとの共同研究の成果を論文として取りまとめたものです。今回の論文採択および発表は、当社と慶應SDMの研究開発の取り組みを国際的な学術コミュニティにおいて共有する機会となります。
【参考】プレスリリース
2025年11月12日「慶應義塾大学とダイナミックマッププラットフォームがダイナミックマップの社会実装に向けた共同研究契約を締結」
https://www.dynamic-maps.co.jp/news/news-1144/
当社は今後も、高精度3次元地図データおよび空間情報基盤の高度化を通じて、自動運転やスマートシティをはじめとした分野への貢献を目指してまいります。
<「IIAI AAI 2026」概要>
| 日時 | 2026年7月12日(日)〜17日(金) |
| 場所 | AOSSA(福井市地域交流プラザ) |
| 主催 | IIAI(International Institute of Applied Informatics) |
公式サイト: https://iaiai.org/conference/aai2026/
<研究論文概要>
| 著者 | Makoto Yamasaki, Noriko Aso, Daisuke Fujita, Izuru Kawabata, Seiko Shirasaka |
| タイトル | Reference Architecture for Spatial Information Platforms Supporting Optimization of Interconnected Business Operations Using Autonomous Agents (自律エージェントを用いた複合的ビジネスの最適化を支援する空間情報基盤のリファレンスアーキテクチャ) |
