私は、長年、自動車産業に従事してきましたが、悲惨な自動車事故のニュースを目にする度に心を痛めてきました。自動車事故の大半は、運転手の認識、判断、操作のミスです。高精度3次元地図データがすべてのクルマに搭載され、そのデータに基づいて、走る、曲がる、止まるが制御されれば、目で見ながら走るより安全で、多くの事故が防げるはずです。 昔のクルマには、高精度3次元地図データが搭載されていなかったの?それで走っていたの?危なくなかった?と孫たちが驚く日も遠い先ではないでしょう。その日のために、ダイナミックマッププラットフォーム株式会社は高精度な地図を開発してまいります。
SIP第1期・自動走行システムのプログラム・ディレクターとして、このダイナミックマッププラットフォーム株式会社(DMP)の設立に関わりました。自動運転車両や高度運転支援システムへの活用はもちろんのこと、道路維持管理や物流支援など様々な用途に今後も高精度3次元地図情報の活用が広がっていくものと信じています。DMPとともに地図データの活用による新たなイノベーションの創出に貢献していきたいと思います。