2025年11月10日(月)~12日(水)にオランダ・アムステルダムで開催された「26th Annual GHI Conference 2025」に、ダイナミックマッププラットフォームとして初出展しました。その様子を現場担当者からレポートします!
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「GHI Conference」は1999年から毎年地域を変えて(ヨーロッパ・アジア・アメリカ・アフリカ)開催されている空港グランドハンドリング業界の世界最大級の展示会です。なお、GHIとは”Ground Handling International”の略で、グランドハンドリングとは、航空機の誘導や旅客の案内、荷物の搭降載など、航空機が空港に到着してから出発するまでの限られた時間内で行われる地上での支援作業のことをいいます。

(出展: 国土交通省資料「グランドハンドリング業務における現状と取組状況」https://www.mlit.go.jp/koku/content/001846401.pdf)
当社はこれまで、国土交通省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)」における空港内情報集約基盤「VIPS(Various Information Port System)」の開発や、新千歳空港にて除雪支援システム「SRSS」を航空機のプッシュバック時のガイダンスに活用する実証実験などを通して、グランドハンドリング業務の効率化と安全性の向上に取り組んでまいりました。2025年8月には空港グランドハンドリング協会の賛助会員に加盟し、ますます活動を加速しています。
今回当社は、経済産業省の補助事業として2024年度から採択されている「高精度3次元地図・ダイナミックマップの国際標準化事業」の一環で海外ニーズ・ユーザー獲得を目的に出展。当日は日本本社のメンバーに加え、欧州のグループ会社・Dynamic Map Platform Europeのメンバーも連携して参加しました。
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会場は「RAI Amsterdam」というオランダ最大級の展示場です。

展示ホールは体感として、東京ビッグサイトの東1・2ホールを合わせたくらいの広さでした。出展社ブースのほか、会場奥には有料のMeeting Roomが設置。当社は入口近く、アメリカの会社とUAE(アラブ首長国連邦)の会社の間にブースを構えました。ちなみに日本からの出展は当社のみで、新しい可能性を探しに行く開拓者になったような心境でした。
以下、当社のブースの様子です。今回のイベントでは、より来場者の皆さまの目につきやすいよう、新たに特大ロールアップバナー、PR動画、パンフレットなどを作成。当社がグランドハンドリング向けに展開する空港内自動運転用高精度3次元地図、空港内情報集約基盤(VIPS)およびプッシュバック支援システム(除雪支援システムSRSSの応用)等の各ソリューションを紹介しました。


当社ブースには約50名の航空関係者の皆様にご来訪いただき、当社がターゲットとしていた航空会社やグランドハンドリング会社に対してソリューション提案・ニーズのヒアリングを実施することができました。特に人手不足による業務効率化のニーズが高く、自動化や有人作業支援に寄与するソリューションに関心を持っていただけました。
以下、当日の会場の様子です。


今年のGHI Conferenceは60カ国以上から90社以上のGSE(Ground Support Equipment: グランドハンドリング業務に使用する器材の総称)およびITサプライヤーが出展し、110社以上の航空会社を含む延べ約1,100名の関係者が参加されたとのこと。
セミナー会場ではグランドハンドリング業務に関する機関・企業の上職者によるパネルディスカッションが連日開催され、Autonomous GSE(空港内自動運転)に関するセッションもあり、自動運転に対する関心度の高さが伺えました。

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今回初めてのGHI Conferenceへの出展でしたが、航空会社やグランドハンドリング会社の上職者のご来場が多く、海外のターゲット先に対して最短でアプローチできるイベントだと感じました。また本イベントには継続参加者が多く、より業界内で関係性や認知度を高めていくには継続出展することが必要だと考えています。
さっそく、本イベントでお話した企業様へのフォローアップやご提案を進めており、実証実験を起点としてプロジェクト化に発展させる予定です。今後も当社の高精度3次元地図や情報集約基盤「VIPS」等のグランドハンドリング業務向けソリューションのさらなるグローバル展開につなげていきます!